メールマガジン
内側から見た「半導体村」
今まで書けなかった業界秘話

 
 現在、世界半導体業界は、空前絶後の好況に沸いている。特に、3次元NANDフラッシュメモリとDRAMを中心としたメモリ市場が大爆発しており、チップも、製造装置も、材料も、つくってもつくっても足りない状態となった。
 
 その原因の一つは、人類が生み出すデータ量が指数関数的に増大しており、そのビッグデータをストレージするデータセンタが途轍もない規模で建設されていることにある。データセンタのサーバーには、DRAMはもちろん、大量の3次元NANDが必要であるため、メモリメーカーが狂乱の設備投資を行っている。
 
 もう一つの原因は、18兆円もの国家IC基金で、NANDやDRAMの巨大工場を建設しようとしている中国半導体産業にある。中国には「世界の工場」となったホンハイがあり、世界の半導体の60%を必要としている。しかし、中国の内製化率は13%しかないため、半導体の輸入が中国の貿易赤字の元凶になっている。そこで、中国政府が巨額資金を投入して、半導体を国産化しようとしているのである。
 
  本メルマガでは、ホットなニュースをタイムリーに取り上げ、その裏にある背景要因をつぶさに読み解く。また、半導体や電機産業の水面下で進行しつつある技術や業界動向を、どこよりも早く読者に提供する。
 
   バックナンバーには、「なぜ私はエルピーダを1年で去ったのか?」「なぜ日本半導体の復権を目的としたセリートに失望したのか?」「大学で半導体産業を研究しているときに本当は何があったのか?」「大学を辞してベンチャーを立ち上げようとしたとき何が起きたのか?」―などを湯之上隆の物語として収録している。筆者自身の個人的なエピソードをさらけ出すことで、“日本の半導体村”の実像に迫っていただくのが狙いだ。
 
  半導体や電機産業に携わるビジネスを理解するための一助として、また技術開発の方向性を見出すための手助けとして、本メルマガをご活用頂ければ、著者としてこれに優る喜びはない。
 

第6部 半導体業界トピックス

 

Vol. 156 SCUBA・Divingのイノベーション史 

 

Vol. 155 半導体技術毎の製造装置の世界市場規模と企業別シェア(アップデート)

 

Vol. 154 インターナショナル・メモリ・ワークショップ(IMW)2018参加

 

Vol. 153 学会サバイバル / インターナショナル・メモリ・ワークショップ(IMW)

 

Vol. 152 2018年のVLSIシンポジウムは「AI」がテーマ

 

Vol. 151 『日本の半導体産業・研究の明るい未来を描く』

 

Vol. 150 中国が半導体大国になる日は近い / 春の応用物理学会で度肝を抜かれた講演に遭遇

 

Vol. 149 サムスン電子の半導体工場の起工式でのまさかの珍事 / 名古屋大学での「プラズマ科学プラットフォーム講演会」

 

Vol. 148 メモリ市場の爆発の恩恵を受けている装置群

 

Vol. 147 半導体技術ごとの製造装置の世界市場規模と企業別シェア

 

Vol. 145 メモリメーカー大躍進

 

Vol. 144 半導体市場の大爆発

 

Vol. 143 ドライプロセスシンポジウムのトピックス

 

Vol. 142 7nm以降の配線材料

 

Vol. 141 ラム・リサーチのドライエッチャー

 

Vol. 140 日経BP社は北朝鮮か

 

Vol. 139 早稲田大学の長谷川研究室訪問

 

Vol. 138 東芝メモリの買収合戦で惨敗した台湾ホンハイ

 

Vol. 137 2017年秋の応用物理学会でのトピックス

 

Vol. 136 サムスン電子の時代がやってきた

 

Vol. 135 講演とその報酬に関する私見

 

Vol. 134 論文統計から分かる半導体の技術動向

 

Vol. 133 訴訟合戦になった東芝と米ウエスタンデジタル

 

Vol. 132 2017年VLSIシンポジウムに記者として参加

 

Vol. 131 NANDフラッシュメモリの競合他社の動き

 

Vol. 130 東芝と米ウエスタンデジタル(WD)が国際裁判沙汰に

 

Vol. 129 BSフジLiveプライムニュース出演騒動記

 

Vol. 128 東芝メモリ買収、裏で誰かが糸をひいている

 

Vol. 127 東芝メモリその後&元エルピーダ坂本氏の虚言?

 

Vol. 126 東芝メモリはなぜ2兆円? / 革新機構は引っこんでろ!

 

Vol. 125 東芝の半導体技術者に対する違和感

 

Vol. 124 EUVの展望とギガフォトンの元会長からの依頼

 

Vol. 123 あの東芝で講演してきた! / 中国の半導体産業動向

 

Vol. 122 米中半導体戦争勃発か?

 

Vol. 121 東芝解体論 / 半導体メーカーと装置メーカーの関係

 

Vol. 120 TSMCの時代がやってきた

 

Vol. 119 スクリーンの苦境とその原因

 

Vol. 118 帝国ニコンはなぜ壊滅したのか

 

Vol. 117 人口知能と半導体プロセス

 

Vol. 116 爆発する三次元NAND市場

 

Vol. 115 ラムリサーチによるKLA-Tencor買収破談の真相

 

Vol. 114 孫社長の高笑いが聞こえる? インテルがARMの軍門に

 

Vol. 113 なぜ東芝の設備投資効率は高いのか?

 

Vol. 112 日本の洗浄装置メーカーは大丈夫?

 

Vol. 111 不思議なワイングラスと半導体ウェットプロセス

 

Vol. 110 ALEはイノベーションを起こせるか?

 

Vol. 109 EUVが大気圏突入へ!

 

Vol. 108 イノベーションのジレンマ再び

 

Vol. 107 サイノキングのその後/坂本氏は白旗を上げたのか?

 

Vol. 106 AIは半導体を製造できるか?

 

Vol. 105 読者からの熊本地震被災地レポ

 

Vol. 104 自動車業界はルネサスを私物化するな

 

Vol. 103 ラムリサーチが半導体製造装置売上世界一へ

 

Vol. 102 四日市を三次元NAND工場で埋め尽くせ

 

Vol. 101 サイノキングテクノロジーの展望

 

Vol. 100 看護師は必要だが、医師は要らない?

 

Vol. 99 シャープは買収される価値のある会社か?

 

Vol. 98 東芝の社長は外部から招聘すべき! 

 

Vol. 97 東芝よ奮起せよ

 

Vol. 96 半導体業界のM&Aの “ TSUNAMI ”

 

Vol. 95 ソニーはエレクトニクス企業ではない?

 

Vol. 94 中国・紫光集団の “ 爆買い ”

 

Vol. 93 納得できない東芝の役員責任報告書

 

Vol. 92 サンディスクの身売りが東芝に落とす影

 

Vol. 91 IoTは未来を予測する

 

Vol. 90 日本が洗浄に強い理由

 

Vol. 89 腐りつつある東芝への提言

 

Vol. 88 FPGAが注目される理由

 

Vol. 87 中国紫光がマイクロンに買収提案

 

Vol. 86 東芝の傲慢症候群

 

Vol. 85 日経記者は半導体の製造現場を知っているのか?

 

Vol. 84 VLSIシンポジウム参加報告

 

Vol. 83 世界の亀山から日本だけの亀山モデルに 

 

第5部 続・ベンチャーはつらいよ

Vol.62 ~ Vol.82 2011年3月11日、東日本大震災が起き、福島原発が爆発した。大学で原子核工学を専攻し、半導体技術者になった筆者にできることは何か? 自問した結果、福島の子供たちを被爆から守る「たまごっち型放射線検知器」を開発するベンチャーを立ち上げることになった。そのエンジェルは、何と、 “ マッチ ” こと「近藤真彦」になった!

 
 

第4部 ベンチャーはつらいよ

Vol.39 ~ Vol.61 同志社大学を任期満了で退職した筆者は、ウエハリサイクルのベンチャーを立ち上げた。既存技術では3回程度しかリサイクルできなかった使用済みウエハを、200回以上再生可能にする技術を開発し、あと一歩でインテルに売込む所まで迫った。そんな矢先、リーマン・ショックが起きた。そして、資金援助をしてくれていた会社が傾いたため、無職無給に陥った。

 
 

第3部 Road to University

Vol.22 ~ Vol.38 日立から早期退職を勧告された筆者は、同志社大学に新設された経営学の専任フェロー(現在の特任教授)になった(経営学の“け”の字も知らないにもかかわらず)。最初に取り上げたテーマはエルピーダの研究。坂本社長(当時)に仁義を切り、エルピーダを調査した結果、「過剰技術で過剰品質をつくっている病気」を突き止めた。ところが、エルピーダからは「あいつは何者だ?」と睨まれ、「研究は中止、エルピーダへの出入り禁止」を言い渡された。同志社大学にも知れ渡り、それが原因で「明日から来ないでくれ」と退職勧告を受けたが、約5年の契約書をたてに、同志社大学に居座り、世界一周調査旅行を敢行するなど、奮闘を繰り広げた。

 
 

第2部 プラチナエッチングをめぐる怪しい人々

Vol.12 ~ Vol.21 日立中研から半導体事業部の武蔵工場に左遷され、強誘電体メモリFRAM開発プロジェクトに関わり、不可能と言われたPtエッチングを成功させた。しかし、工場の技術者、上司、現場の作業員と大バトルを展開する羽目に。

 
 

第1部 志願したエルピーダをたった1年で去ったわけ

Vol.01 ~ Vol.11 たった1人出向を志願したエルピーダで、NECとの大バトルに敗れ、ドライエッチングGrの課長降格を言い渡された。窓際族となった筆者は、日立に出向解除を申し出たが、本社への復帰は敵わず、セリートへの出向を命じられた。