《微細加工研究所》へようこそ

所長の湯之上隆(ゆのがみたかし)です。
 
半導体技術者と社会科学者の二つの経験を生かして、新聞や雑誌記事の執筆とコンサルタントを行っています。
 
半導体では、微細加工技術者として、16年間に渡り、研究、開発、量産、合弁会社、コンソーシアムのすべての組織に所属しました。
 
その後、5年間は大学で、技術者の視点から、半導体産業の社会科学研究を行いました。
 
趣味は、潜水回数2000本を超えるスクーバダイビング(インストラクター)と2013年から始めたヨガです。

 
  

 ライブ配信対応セミナーのお知らせ 

 
 日韓貿易戦争が泥沼化し、米中ハイテク戦争も長期化しているため、全ての日本企業は二つの戦争から自身のビジネスを防衛する必要があります。その一助となるべく、以下のセミナーを開催いたします。
 

サイエンス&テクノロジー主催セミナー
【緊急開催】
米中ハイテク戦争に加えて日韓貿易戦争勃発
−先が見えない時代をどう生き延びるのか?−

 
日時/11月6日(水)10:30〜16:30
場所/東京・港区浜松町 ビジョンセンター浜松町 B1F L+M会議室(Live配信対応で、会場に行かなくてもPCで受講可能です)
 
詳細は、https://www.science-t.com/seminar/A191106a.html
 

 

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Facebookより抜粋

 NEW !!  【2019年9月17日】 メルマガ

 
 『特許だけではイノベーションは起きない』と題するメルマガを配信しました。
 
 特許とは独占権であり、その権利は行使することができ、行使すると(裁判になる場合も多々あるが)ロイヤルティなど特許権料を取得することができる法制度です。9月4日にコニカミノルタで、特許について講演しましたが、その際、「特許権を取得し、権利行使をするだけでは、イノベーションを起こすことができない」ことに気づきました。
 
 ここでいうイノベーションとは、日経新聞が何度言っても変えようとしない「技術革新」ではなく、「爆発的に普及した製品、技術、サービス」などのことを意味します。
 
 松下幸之助は昭和7年にラジオの製造をする際、障害となっていた真空管の特許権をその発明者から2万5千円で買い取り、その翌日に「この特許を日本中の企業に無償で公開する」と言う記者会見を行ったそうです。その結果、中小零細企業でも、安価なラジオを製造することができるようになり、ラジオが爆発的に普及していきました。
 
 要するに、特許がラジオのイノベーションを阻害していたというわけです。特許とは何か、産業にとって特許はどうあるべきかを考えさせられるエピソードです。

メールマガジン 内側から見た「半導体村」 今まで書けなかった業界秘話

 


【2019年9月9日】 EE Times Japan

 
 2018年後半からメモリ価格が暴落したことにより、メモリメーカーの業績が悪化している。DRAMとNANDがあるサムスン電子、SK Hynix、マイクロンは黒字を維持しているが、NANDしかない東芝メモリとウエスタンデジタル(WD)は赤字に転落した。
 
 NANDメーカーが7社もあるため、サムスン電子が意図的にNAND価格を下げたという噂があるが、そうだとすれば、東芝メモリとWDがその罠に嵌まったことになる。さらに、四日市工場に同額投資し、製造したNANDを半分ずつに分けているにもかかわらず、東芝メモリ(-46.2%)の赤字はWD(―4.3%)よりヒドイ。
 
 この差は、WDはNANDに付加価値をつけてSSDとして販売しているが、東芝メモリはNANDのほとんどを”ネジクギ”のような部品として中国のスマホメーカーに売っていることに起因している。
 
 その東芝メモリが、台湾ライトンのSSD事業を買収すると発表した。やっと弱点だったSSD事業を補強する策に出たわけだ。ついでに、SSDのキャッシュメモリとして必要なDRAMを入手するために、台湾Nanyaも買収したらどうだろう、ということを記事にしました。


【2019年9月9日】 Japan Business Press

 
 講演したり、コンサルしたりする際に、「インテルが10nmの立ち上げに苦労している」とか、「TSMCやサムスンが7nmを量産している」といっても、「実は10nmや7nmというのは各半導体メーカーが勝手に付けた”商品名”のようなもので意味は無い」ことを説明してきた。
 
 しかし、なかなか理解が得られなかった。
 
 というようなとき、7月18日に東大の平本教授が『経済教室』というコラムで、「7nmの半導体には7nmの箇所がどこにもない」ことを明快に記述して下さった。「ほら、私が言った通りでしょう?」ということを記事にしました。