《微細加工研究所》へようこそ

所長の湯之上隆(ゆのがみたかし)です。
 
半導体技術者と社会科学者の二つの経験を生かして、新聞や雑誌記事の執筆とコンサルタントを行っています。
 
半導体では、微細加工技術者として、16年間に渡り、研究、開発、量産、合弁会社、コンソーシアムのすべての組織に所属しました。
 
その後、5年間は大学で、技術者の視点から、半導体産業の社会科学研究を行いました。
 
趣味は、潜水回数2000本を超えるスクーバダイビング(インストラクター)と2013年から始めたヨガです。

 
  

What's New

新着情報

今週のお知らせ

Facebookより抜粋

 NEW !! 【2018年8月14日】 日本ビジネスプレス

 
 JBPRESSに『半導体技術者が斬る!西野ジャパンはエルピーダだ「サッカーW杯ロシア大会の評論」を評論する(前編)』を寄稿しました。
 
 W杯ロシア大会の西野監督の采配は、企業経営の格好のケーススタデイとなる。1次予選のポーランド戦は「神頼み戦術」で、企業経営者が決してやってはならないことである。また決勝トーナメントのベルギー戦は、後半2点取った後の西野采配が後手後手に回り、ロスタイムにベルギーの高速カウンターで逆転負けを喫した。
 
 元プロ野球の野村克也氏が「勝に不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と言っていたが、ベルギー戦の敗北は、「不思議の負け」ではない、負けるべくして負けたのだ。この負け方は、外部環境が変化しているにもかかわらず、坂本社長が何ら対策を打たずに倒産してしまったエルピーダを髣髴とさせる、ということを論じました。


 NEW !! 【2018年8月14日】 EE Times Japan

 
 EE Times Japanに、「半導体開発だけではない:製造装置の国産化を加速する中国」という記事を寄稿しました(初寄稿です)。
 
 中国が3次元NANDやDRAMを国内で生産しようとしていますが、それに使う製造装置の国産化も加速しています。驚くべきことに、露光装置では中国製のArFが既に商用化されており、ArF液浸も早ければ3年後にできてしまう模様です。また、ドライエッチング装置では20nm以下が加工可能な装置が出回っています。現在、
 
 製造装置市場は、日米欧が独占していますが、5年後には中国メーカーが相当、進出してくるのは確実と思われます。米中ハイテク貿易摩擦は、中国の製造装置国産化に拍車をかけることになるでしょう。


 NEW !! 【2018年8月14日】 メルマガ

 
 今回配信したメルマガのテーマは、「仮想通貨のマイニングに7nmの半導体!」です。
 
 仮想通貨などは無縁の世界の出来事だと思っていたのですが、中国のファブレスBitomanが、TSMCの南京ファブを買い占め、そこで7nmの仮想通貨のマイニング専用の半導体をつくるというニュースを見て大いに驚き、自分の守備範囲に入ってきたことから、マイニングについて調査した記事を書きました。
 
 マイニング用半導体では、Bitmainが米AMDやNVIDIAを押しのけ、世界シェア70%を独占しています。また、マイニングの売上高では、中国が世界市場の79%を独占しています。
 
 ところが、今年1月、中国政府が国内でのマイニングを禁止してしまいました。
 
 しかし「マイニングは儲かる」ことの味を覚えてしまった中国のマイナーたちは、中国以外の国でマイニング施設を建設しようとしています。
 
 そして、中国のマイナーたちが目を付けた所とは、何と、日本の北陸地方の模様です。日本政府も日本国内でのマイニングを禁止するべきではないか。というのは、マイニングには途轍もないほどの電力を必要とするからです。


【2018年8月7日】 ビジネスジャーナル

 
 ソニーが半導体の画像センサ(CMOSセンサ)に3年間で1兆円を投資すると発表した。
 
 CMOSセンサは、自動運転車用に市場が急拡大すると予測されるため、この経営判断は間違っていない。しかし、1兆円が水泡に帰する可能性が高いと思っている。
 
 その根拠の一つとしては、2018年3月に開催された春の応用物理学会で、招待講演者として登壇したソニー社員が「自動運転車などのイメージング用でも圧倒的に美しいCMOSセンサを目指す」と発表したことが挙げられる。
 
 というのは、自動運転車では、CMOSセンサの画像データを”見る”のはプロセッサであるため、”美しさ”はまったく必要ないからである。
 
 この発表者には、講演会場で挙手して直接「自動運転車用に”美しさ”は必要ないと思うが?」と質問したが、発表者は「いや、自動運転車用にも”美しさ”は必要だ」と主張を変えなかった。
 
 自動運転車用CMOSセンサでは、ONセミコンダクターやオムニビジョンが市場を独占している。ソニーのシェアは10%もない。それなのに、ソニーは的外れの方針で技術開発を行い続けるのだろうか? それでは自動運転車用の分野で成功することは不可能だ、ということを記事にしました。
 
 尚、この記事は、日経BP社の「テクノ大喜利」で没になったため、リメイクしてビジネスジャーナルに投稿したものです。テクノ大喜利では3回目の没となたっため、回答者を辞退することにしました。