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Live配信対応セミナーのお知らせ
4月17日(水)、サイエンス&テクノロジー主催で、『エヌビディアGPU祭りと半導体不況本格回復への羅針盤』と題するセミナーを開催します。目次は以下の通りです。
- 1.はじめに
- 2.AIサーバーとNVIDIAのGPUなどAI半導体の動向
- 3.世界半導体市場動向
- 4.メモリ市場と企業別売上高(シェア)
- 5.TSMC熊本工場とRapidus北海道工場は何をつくるのか
- 6.世界中で乱立する半導体工場
- 7.まとめと今後の展望
詳細は次のサイトをご参照ください。
https://www.science-t.com/seminar/A240417.html
―史上最悪クラスの半導体不況の回復はメモリ次第―
―TSMC熊本工場もRapidusも製造するものがない?―
―世界で乱立する半導体工場が再び大不況を引き起こすー
会場受講とLive配信(オンデマンド配信付)を選択できます。
受講料が割引になる講師紹介コードは、on2404 です。
セミナー詳細はこちら
→ https://www.science-t.com/seminar/A240417.html
早稲田大学オープンカレッジ講義
早稲田大学のオープンカレッジで、『間違いだらけの日本の半導体政策 昔も今も「経産省が出てきた時点でアウト」』をテーマに4回の講義を行います。
先月2月にお知らせした時は「申し込み準備中」でした。どうもすみませんでした。現在は、申し込みができるようになっています。
- 第1回目 4月13日(土) なぜ日本半導体産業は凋落したのか
- 第2回目 5月11日(土) TSMC熊本工場の是非を問う
- 第3回目 6月1日(土) ラピダスは2 nmの先端半導体を量産できるか
- 第4回目 6月15日(土) 強いはずだった日本の半導体製造装置産業が凋落している
詳細と申し込みは次のサイトからどうぞ
→ https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/62769/
What's New
今週のお知らせ
New !! 【2024年3月27日】 EE Times Japan
世界の半導体市況は今年2024年に本格回復すると思っていたのですが、どうも様子がおかしい。世界の半導体出荷額は順調に増大していますが、出荷個数は低水準で横ばいです。特に、ロジック半導体では、出荷額が過去最高を更新しているにも関わらず、出荷個数は極端に低い水準に留まっている。
その象徴として、TSMCの四半期の出荷額は過去最高に近づいていますが、ウエハ出荷枚数は依然としてピーク時の約400万枚から100万枚以上少ない状態が続いてる。つまり、TSMC全体の工場稼働率は75%しかないことになります。
ではなぜ、このような乖離が起きるのかというと、その元凶には1個500~600万円というべら棒な高値でとりひきされているNVIDIAのGPUの存在がある。要するに、世界の半導体出荷額、特にロジックの出荷額、さらにはTSMCの出荷額が好調に見えるのは、NVIDIAのGPUのせいであり、市況が回復しているように見えるのは「錯覚」に過ぎないと思います。
ということを、EE Times Japanに寄稿しました。
EE Times Japan
【2024年3月14日】 メルマガ
『半導体市況は2024年に本格回復しない? - 問題はロジック半導体の出荷低迷 - 』と題する有料メルマガを配信しました。
今年2024年は、半導体市況が本格回復すると期待されています。実際、世界半導体の出荷額は順調に回復しており、その中でもロジック半導体は2022年のコロナ特需のピークを超えて過去最高を更新し続けています。
ところが、ロジック半導体の出荷個数は極端に低い水準に留まっており、上向く気配がありません。そして、出荷個数が回復しない限り、本格回復とは言えず、それは来年2025年にずれ込むと予測しました。
ではなぜ、ロジック半導体の出荷額と出荷個数の挙動に大きな乖離があるのでしょうか?
その背景には、1個500~600万円の高値で取引されているNVIDIAのGPUの存在があります。このNVIDIAのGPUが出荷額を引き上げている一方、出荷個数が増えないので、上記のような乖離が起きているのです。
NVIDIAのGPUの出荷個数は、少しずつ増えていきますが、需要を満たすことができていないので、当分の間、べら棒な高値が続くでしょう。つまり、「NVIDIAのGPU祭り」は今年も続くということです。
【2024年2月24日】 講演の予定と実績
【2024年2月10日】 SAGA 半導体戦略シンポジウム
2月8日に佐賀県で、『SAGA 半導体戦略シンポジウム』が開催され、私は「日本の半導体政策はどうあるべきか - 強い材料をより強くするべき - 」と題する基調講演を行いました。
同日、佐賀のテレビ局RKBが、その様子を報道しました。ご笑覧いただければ幸いです。
【2024年2月7日】 ビジネスジャーナル
ビジネスジャーナルに『日本向け半導体を生産しない?TSMCとラピダス工場に国が巨額補助金の愚策』を寄稿しました。
1.3兆円超の補助金が支出されるTSMC熊本工場の経済波及効果は6.9兆円だそうです。また、補助金が33000億円に加えて5兆円とも10兆円とも言われるラピダスの経済波及効果は18.8兆円だそうです。
TSMC熊本工場もラピダスも、何だか、過疎地への原発の誘致みたいですね。
しかし、これら2つの半導体工場と原発とでは大きく異なる点があります。
まず、原発が建設されれば、少なくとも40年間稼働して日本国民向けに電力を生み続けます。
一方、TSMCは月産5.5万枚のうち、せいぜい1~2万枚位しか日本向け半導体をつくらないと思われます。そしてラピダスに至っては、現在北米に営業していることから、どうやら日本向けの半導体はつくらないらしい。
このように、日本にほとんど利益をもたらさない半導体工場に、巨額の補助金を投入して良いのでしょうか?
私は到底納得できません。皆さんはどう思われますか?
【2024年2月3日】 伊勢新聞「半導体漫遊記」
伊勢新聞連載「半導体漫遊記」の紙面PDF、20本、公開しました。
→ https://yunogami.net/ise/handoutaimanyuki.html
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【2024年1月25日】 2024年の講演予定
講演の予定と実績を更新しました。2024年9月までの講演予定です。
→ https://yunogami.net/achievement/lecture.html
【2024年1月22日】 JBpress
JBpressに『TSMC熊本工場で製造するものがあるのか? 巨額の補助金投入が無駄に終わる理由』を寄稿しました。
TSMC熊本では、第1工場で28nm~16nmを、第2工場で7nmの改良版の6nmを生産することになっています。しかし、TSMCの決算発表をみると、28nm、16nm、7nm(6nm含む)の売上高が全て減少しています。
となると、TSMC熊本工場では、つくるものがないかも知れません。
そのような工場に1.3兆円超の補助金を出すべきではないと思います。今からでも計画を変更・撤回するべきです。
JBpress(Japan Business Press)
TSMC熊本工場で製造するものがあるのか? 巨額の補助金投入が無駄に終わる理由 28nmと16nmは足りている、7nmの需要は無い
第四刷
2023年4月20日に出版した『半導体有事』(文春新書)ですが、お陰様で第四刷。
第四版では一部、筆者の認識違いを修正しました。
お買い上げいただいた皆様、誠にありがとうございました。
朝日新聞インタビュー
朝日新聞(2023/11/24)のコラム『TSMCの衝撃④』に筆者のインタビューが掲載されました。朝日新聞によれば、大きな反響があったとのことです。
データマックス社 後編
データマックス社に寄稿した記事『日本が世界半導体産業ではたすべき役割とは 日本の製造装置のシェア低下が止まらない』の後編です。(2023/09/20)
https://www.data-max.co.jp/article/66443
ビデオニュース
「ビデオニュース」に出演しました。(2023/07/30)
テーマは『日本が半導体戦争に負けた理由と同じ過ちを何度も繰り返す理由』です。
次のサイトで、10分(無料)のダイジェスト版が視聴できます。
https://www.videonews.com/marugeki-talk/1164
キャノングローバル戦略研究所 動画
キャノングローバル戦略研究所の杉山大志氏が司会を務める動画に出演しました。(2023/07/10)
動画のサイトはこちらです。
→ https://cigs.canon/videos/20230710_7515.html
「東亜」
『東亜』という雑誌の2023年2月号に、「米国の半導体政策が世界にもたらす影響 - 厳しすぎる対中規制は台湾有事を誘発する - 」という記事を寄稿しました。
『東亜』の2月号は「半導体を巡る米中」をテーマに取り上げています。
日本、韓国、台湾、中国の4か国を「東アジア」と定義した場合、その東アジアが特徴的に強い産業が多数あります。それらを総合的にまとめた書籍が『東アジア優位産業』(中央経済社)です。
私は、「第13章 半導体 メモリメーカーの飛躍的成長と中国の台頭」を分担執筆しています。
著者割引で2割引きになるそうです。もし、ご所望の方がおられましたら、ご連絡ください。