《微細加工研究所》へようこそ

所長の湯之上隆(ゆのがみたかし)です。
 
半導体技術者と社会科学者の二つの経験を生かして、新聞や雑誌記事の執筆とコンサルタントを行っています。
 
半導体では、微細加工技術者として、16年間に渡り、研究、開発、量産、合弁会社、コンソーシアムのすべての組織に所属しました。
 
その後、5年間は大学で、技術者の視点から、半導体産業の社会科学研究を行いました。
 
趣味は、潜水回数2000本を超えるスクーバダイビング(インストラクター)と2013年から始めたヨガです。

 
  

 Live配信対応セミナーのお知らせ 

 
 4月17日(水)、サイエンス&テクノロジー主催で、『エヌビディアGPU祭りと半導体不況本格回復への羅針盤』と題するセミナーを開催します。目次は以下の通りです。
 

  • 1.はじめに
  • 2.AIサーバーとNVIDIAのGPUなどAI半導体の動向
  • 3.世界半導体市場動向
  • 4.メモリ市場と企業別売上高(シェア)
  • 5.TSMC熊本工場とRapidus北海道工場は何をつくるのか
  • 6.世界中で乱立する半導体工場
  • 7.まとめと今後の展望

 
 詳細は次のサイトをご参照ください。
 https://www.science-t.com/seminar/A240417.html
 

 
エヌビディアGPU祭りと半導体不況本格回復への羅針盤
―今後10年間はAI半導体が世界市場を牽引―
―史上最悪クラスの半導体不況の回復はメモリ次第―
―TSMC熊本工場もRapidusも製造するものがない?―
―世界で乱立する半導体工場が再び大不況を引き起こすー

 
 会場受講とLive配信(オンデマンド配信付)を選択できます。
 

 受講料が割引になる講師紹介コードは、on2404 です。

 
 セミナー詳細はこちら
 → https://www.science-t.com/seminar/A240417.html


 早稲田大学オープンカレッジ講義 

 
 早稲田大学のオープンカレッジで、『間違いだらけの日本の半導体政策 昔も今も「経産省が出てきた時点でアウト」』をテーマに4回の講義を行います。

 先月2月にお知らせした時は「申し込み準備中」でした。どうもすみませんでした。現在は、申し込みができるようになっています。

 

  • 第1回目 4月13日(土) なぜ日本半導体産業は凋落したのか
  • 第2回目 5月11日(土) TSMC熊本工場の是非を問う
  • 第3回目 6月1日(土)   ラピダスは2 nmの先端半導体を量産できるか
  • 第4回目 6月15日(土) 強いはずだった日本の半導体製造装置産業が凋落している

 
 詳細と申し込みは次のサイトからどうぞ
   → https://www.wuext.waseda.jp/course/detail/62769/


What's New

新着情報

今週のお知らせ

Facebookより抜粋

 New !!  【2024年3月27日】 EE Times Japan

 
 世界の半導体市況は今年2024年に本格回復すると思っていたのですが、どうも様子がおかしい。世界の半導体出荷額は順調に増大していますが、出荷個数は低水準で横ばいです。特に、ロジック半導体では、出荷額が過去最高を更新しているにも関わらず、出荷個数は極端に低い水準に留まっている。
 
 その象徴として、TSMCの四半期の出荷額は過去最高に近づいていますが、ウエハ出荷枚数は依然としてピーク時の約400万枚から100万枚以上少ない状態が続いてる。つまり、TSMC全体の工場稼働率は75%しかないことになります。
 
 ではなぜ、このような乖離が起きるのかというと、その元凶には1個500~600万円というべら棒な高値でとりひきされているNVIDIAのGPUの存在がある。要するに、世界の半導体出荷額、特にロジックの出荷額、さらにはTSMCの出荷額が好調に見えるのは、NVIDIAのGPUのせいであり、市況が回復しているように見えるのは「錯覚」に過ぎないと思います。
 
 ということを、EE Times Japanに寄稿しました。
 


【2024年3月14日】 メルマガ

 
 『半導体市況は2024年に本格回復しない? - 問題はロジック半導体の出荷低迷 - 』と題する有料メルマガを配信しました。
 
 今年2024年は、半導体市況が本格回復すると期待されています。実際、世界半導体の出荷額は順調に回復しており、その中でもロジック半導体は2022年のコロナ特需のピークを超えて過去最高を更新し続けています。
 
 ところが、ロジック半導体の出荷個数は極端に低い水準に留まっており、上向く気配がありません。そして、出荷個数が回復しない限り、本格回復とは言えず、それは来年2025年にずれ込むと予測しました。
 
 ではなぜ、ロジック半導体の出荷額と出荷個数の挙動に大きな乖離があるのでしょうか?
 
 その背景には、1個500~600万円の高値で取引されているNVIDIAのGPUの存在があります。このNVIDIAのGPUが出荷額を引き上げている一方、出荷個数が増えないので、上記のような乖離が起きているのです。
 
 NVIDIAのGPUの出荷個数は、少しずつ増えていきますが、需要を満たすことができていないので、当分の間、べら棒な高値が続くでしょう。つまり、「NVIDIAのGPU祭り」は今年も続くということです。
 

メールマガジン 内側から見た「半導体村」 今まで書けなかった業界秘話

 


【2024年2月24日】 講演の予定と実績

 
 講演の予定と実績を更新しました



【2024年2月7日】 ビジネスジャーナル

 
 ビジネスジャーナルに『日本向け半導体を生産しない?TSMCとラピダス工場に国が巨額補助金の愚策』を寄稿しました。
 
 1.3兆円超の補助金が支出されるTSMC熊本工場の経済波及効果は6.9兆円だそうです。また、補助金が33000億円に加えて5兆円とも10兆円とも言われるラピダスの経済波及効果は18.8兆円だそうです。
 
 TSMC熊本工場もラピダスも、何だか、過疎地への原発の誘致みたいですね。
 
 しかし、これら2つの半導体工場と原発とでは大きく異なる点があります。
 
 まず、原発が建設されれば、少なくとも40年間稼働して日本国民向けに電力を生み続けます。
 
 一方、TSMCは月産5.5万枚のうち、せいぜい1~2万枚位しか日本向け半導体をつくらないと思われます。そしてラピダスに至っては、現在北米に営業していることから、どうやら日本向けの半導体はつくらないらしい。
 
 このように、日本にほとんど利益をもたらさない半導体工場に、巨額の補助金を投入して良いのでしょうか?
 
 私は到底納得できません。皆さんはどう思われますか?
 


【2024年2月3日】 伊勢新聞「半導体漫遊記」

 
 伊勢新聞連載「半導体漫遊記」の紙面PDF、20本、公開しました。
 
 → https://yunogami.net/ise/handoutaimanyuki.html
 

中国SMICが脅威に ASMLのArF液浸 輸出規制前に爆買い
露光装置EUV次世代機は2台 インテルとASMLへ
なぜラピダスに協力か imec「日本半導体を活性化」
キオクシア・WD統合不成立 SKの野望と米国の野望
TSMCに起きている異変 熊本第2工場への懸念
中国SMICが7nm開発 スマホ生産 ファーウェイ再浮上するか
NVIDIA、売上高トップ予測 成長しなければ生き残れず
NVIDIA、高価なチップ TSMCの生産キャパ不足
NVIDIA、1位躍進か chatGPT効果さく裂
生成AIが巻き起こす 半導体のビッグウエーブ
日本の半導体産業復活は認識間違い
TSMCショック 先端半導体が失速
似ている出版と半導体製造 どちらも「大量に売れてナンボ」
シェア低下が止まらない 前工程装置 強いとは言えない日本
政府の補助金ばらまき政策 "砂糖に群がるアリ"
通訳者に救われた講演 サムスンが前日に変更依頼
【三重の本 書評】 『半導体有事』 湯之上 隆 著
国際学会VLSI・採択論文数 シンガポール国立大学が1位
日本の輸出規制23品目 珍妙、存在しない装置も
文春新書『半導体有事』を出版 米中戦争は起きるのか

【2024年1月25日】 2024年の講演予定

 
 講演の予定と実績を更新しました。2024年9月までの講演予定です。
 
 → https://yunogami.net/achievement/lecture.html


【2024年1月22日】 JBpress

 
 JBpressに『TSMC熊本工場で製造するものがあるのか? 巨額の補助金投入が無駄に終わる理由』を寄稿しました。
 
 TSMC熊本では、第1工場で28nm~16nmを、第2工場で7nmの改良版の6nmを生産することになっています。しかし、TSMCの決算発表をみると、28nm、16nm、7nm(6nm含む)の売上高が全て減少しています。
 
 となると、TSMC熊本工場では、つくるものがないかも知れません。
 
 そのような工場に1.3兆円超の補助金を出すべきではないと思います。今からでも計画を変更・撤回するべきです。
 


第四刷
 
 2023年4月20日に出版した『半導体有事』(文春新書)ですが、お陰様で第四刷。
 
 第四版では一部、筆者の認識違いを修正しました。
 
 お買い上げいただいた皆様、誠にありがとうございました
 

 

朝日新聞インタビュー

 
 朝日新聞(2023/11/24)のコラム『TSMCの衝撃④』に筆者のインタビューが掲載されました。朝日新聞によれば、大きな反響があったとのことです。
 

 
 






ビデオニュース

 
 「ビデオニュース」に出演しました。(2023/07/30)
 
 テーマは『日本が半導体戦争に負けた理由と同じ過ちを何度も繰り返す理由』です。
 
 次のサイトで、10分(無料)のダイジェスト版が視聴できます。
 https://www.videonews.com/marugeki-talk/1164
 


キャノングローバル戦略研究所 動画

 
 キャノングローバル戦略研究所の杉山大志氏が司会を務める動画に出演しました。(2023/07/10)
 
 動画のサイトはこちらです。
 
 → https://cigs.canon/videos/20230710_7515.html
 


週刊プレイボーイ

 
 2023年5月29日に出版された『週刊プレイボーイ』の「”本”人襲撃」のコラムに、文春新書「半導体有事」のインタビュー記事が掲載されました。ご笑覧いただければ幸いです。
 




出演したテレビ東京の動画は、こちら

 

【豊島晋作】日本半導体産業、復活のシナリオとは!?
【セカイ経済】(2022年4月27日)


 
 

【豊島晋作】中国 VS アメリカ!?米中半導体戦争を徹底解説!!
【セカイ経済】(2022年4月19日)


 
 日本、韓国、台湾、中国の4か国を「東アジア」と定義した場合、その東アジアが特徴的に強い産業が多数あります。それらを総合的にまとめた書籍が『東アジア優位産業』(中央経済社)です。
 
 私は、「第13章 半導体 メモリメーカーの飛躍的成長と中国の台頭」を分担執筆しています。
 
 著者割引で2割引きになるそうです。もし、ご所望の方がおられましたら、ご連絡ください。