《微細加工研究所》へようこそ

所長の湯之上隆(ゆのがみたかし)です。
 
半導体技術者と社会科学者の二つの経験を生かして、新聞や雑誌記事の執筆とコンサルタントを行っています。
 
半導体では、微細加工技術者として、16年間に渡り、研究、開発、量産、合弁会社、コンソーシアムのすべての組織に所属しました。
 
その後、5年間は大学で、技術者の視点から、半導体産業の社会科学研究を行いました。
 
趣味は、潜水回数2000本を超えるスクーバダイビング(インストラクター)と2013年から始めたヨガです。

 
  

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Facebookより抜粋

 New !!  【2020年3月26日】 ビジネスジャーナル

 
 マスクがない!
 
 新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、ドラッグストア、コンビニ、スーパー、どこに行ってもマスクが全然ない。いくらコロナがはやっていると言っても、これほど無いのは異常だ。
 
 そこで、マスクがどのくらい生産されているかを調べてみた。
 

 
 すると、家庭用マスクに限って言うと、2010年は3億枚、2011年は5.4億枚だった。ところが2012年に23億枚に急増し、その後毎年2~3億枚ずつ増えていき、2018年には約43億枚が供給されていることが分かった。
 
 このペースで行くと、2020年には1年間で46~47億枚くらい市場に出回っていることになる。
 
 なぜこんなにマスクの使用量が増えたのか? 花粉症患者の増加のせいかと思ったが、まったく相関関係がなかった。
 
 そして辿り着いた真相は、2012年以降、「だてマスク」もしくは「顔のパンツ」として着用する人が急増したためであることが分かった。
 
 要するに、平時では本当に必要なマスクは年間5億枚くらいであり、約40億枚が「顔のパンツ」として使われているのである。
 
 このような状況のときにコロナ騒動が起きた。しかしマスクは「顔のパンツ」用として買いだめされており、真に必要な人には行き渡らないのである。政府がマスクの転売を禁止するなど対策を進めているが、最も効果的なのは「顔のパンツ」としてマスクを着用することを禁止することではないだろうか? でないと本当に必要な人には、いつまでたってもマスクは手に入らない。
 
 


【2020年3月21日】 メールマガジン

 
 『パンデミックと2020年のメモリ市場予測』と題するメルマガを配信しました。
 
 TrendForceはコロナのパンデミック宣言を受けて、2020年通年でのDRAMの平均価格(ASP)の成長率を+30%から+20%へ下方修正し、NANDのASPの成長率を+15%から-5%へ引き下げました。
 
 常識的に考えれば、そういう予測になるのも分からないではないですが。私は、人類とコロナとの戦いは、2つの意味があると思います。
 
 1つは、人類の医学(+政治)とコロナとの戦い。もう1つは、コロナの“恐怖”と人間の心との戦いです。
 
 今のところ、中国、韓国、台湾が、コロナの収束に成功しています。したがって、人類の医学(+政治)が、コロナに勝てる可能性があります。
 
 しかし、もう1つの戦い、つまり人間の心とコロナの”恐怖“との戦いが最も重要で、かつ厄介だと思っています。
 
 人間は、コロナにも感染しますが、「ブーム、ムード、空気」というようなものに、いとも簡単に感染してしまいます。しかも、一度感染するとなかなかそこから抜け出ることができません。
 
 人間の心がコロナの”恐怖”を克服した時が、本当の勝利のときだと思います。思ったよりそれは早く訪れるかもしれない。TrendForceの予測なんか、思いっきり外れてしまえ! 今私はそう願っています。

メールマガジン 内側から見た「半導体村」 今まで書けなかった業界秘話

 


【2020年3月21日】 EE Times Japan

 
 EE Times Japanに、『パンデミック後の半導体製造、ボトルネックになるのは日本なのか』を寄稿しました。
 
 世界では、東アジアが半導体製造の中心となっています。サムスンなどがある韓国はメモリ大国となり、TSMCを擁する台湾はファンドリーで”世界半導体製造のインフラ”となりました。これらの半導体を中国に有るホンハイの工場が大量に調達して各種の電子機器を組み立てています。
 
 かつて世界の50%を占めていた日本の半導体シェアは7%に低下してしまいましたが、製造装置(及びその部品や設備)と材料で依然として強みを発揮しています。
 
 このようなエコサイクルが構築されている状況下でコロナのパンデミックが起きました。
 
 といっても既に中国と韓国は収束に向かっており、台湾は最初からコロナの制御に成功しています。東アジアで未だ収束の目途が立っていないのは日本だけです。
 
 いずれ人類はコロナに勝利し、やがて電子機器の需要が回復し、半導体の絶対量が必要になるでしょう(そう信じたい)。そのときに、韓国や台湾に装置や材料を供給している日本企業が立ち直っていないと困ったことになるのです。だから、一日も早く日本がコロナに勝利して欲しいと思います。
 


【2020年3月7日】 出版のお知らせ

 
 日本、韓国、台湾、中国の4か国を「東アジア」と定義した場合、その東アジアが特徴的に強い産業が多数あります。それらを総合的にまとめた書籍『東アジア優位産業』(中央経済社)が3月11日に出版されました。
 
 私は、「第13章 半導体 メモリメーカーの飛躍的成長と中国の台頭」を分担執筆しました。
 
 著者割引で2割引きになるそうです。もし、ご所望の方がおられましたら、ご連絡ください。
 


【2020年3月7日】 Japan Business Press

 
 新型頃のウイルスは、半導体産業にどのような影響を及ぼすか?も っとも市況に敏感に反応するのが、DRAMとNANDの価格です。
 
 2020年になってからのメモリ価格を細かく見たところ、Spot価格が2月に下落する兆候が見て取れました。メモリは、足りなければ高騰し、あまってれば下落します。恐らく、ホンハイが本格稼働せず、市場にだぶつき始めたから下落したのだと思います。
 
 ただし、現在のところ影響は軽微です。もしかしたら、今後、もっと大きな変化が出てくるかもしれません。